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CRAFTWORK主宰・長岡建蔵『メガストア』連載コラム 「ヒロイン考察学」 |
第5回『冥神慶子(メタルK/巻来功士・集英社JUMP COMIC SELECTION全1巻)』![]()
今回は復刻記念ということもあってこのマンガを選びました。まあ、またジャンプモノなんですが…。なんか一回おきにジャンプネタになってるな、いかんいかん。ちなみに「これのどこが有名なマンガだ」と、お叱りの向きもありましょうが、私の周りでは非常に有名なマンガですホントです。今まで紹介した中では、かなりマトモなヒロインらしいヒロインだということで、許してください。 第一話のストーリー紹介。 ある日、冥神薬品工業の工場長が何者かに惨殺された。死んだ工場長を右腕としていた冥神薬品工業社長「兵頭 勇」の元に一通の手紙が舞い込む。「冥神家の財産の正当な後継者は、冥神家唯一の生き残りである冥神慶子のものである。ついては話し合いをしたいので冥神家の本邸にこられたし。 伊郷瑠(イゴール)」 しかし、今や冥神家の人々はすべてこの世にはいない。冥神社長夫婦も娘の慶子も15年前に別荘の火事で焼死している。兵頭は困惑しながらも指定された場所に赴いた。そこには冥神社長が存命だったころに社長の元で研究に明け暮れていた男・伊郷瑠とマスクを被った若い女が待っていた。 女はなんと死んだはずの冥神慶子と名乗った。兵頭は女のマスクを取って見せるように申し出る。マスクを取ると、かつての婚約者、 15年前そのままの美しい慶子だった。そんなはずはない。15年も経っているのに当時のままなのはどういうことなのか…。それに彼女は確かに死んだはず。警察もそう発表した。あの事件は迷宮入りだ! しかし、当時の事件唯一の目撃者である伊郷瑠は知っていた。武装した数名の男女が冥神家の別荘で家人全員を殺害して逃走する様を! そしてその一団の中、慶子にオイルをかけて火を放った男が兵頭であることを! 兵頭は拳銃を取り出した。「そのとおりだ、冥神親子を殺したのはこのオレだ! 社長に気付かれちまったのさ。オレが所属している組織(ユニオン)のことを」。当時、武器業者から科学兵器製造の依頼があり、それを前社長が断ったことを伊郷瑠は知っていた。 「あなたの慶子に対する思いはすべて偽りだったの?」慶子が口を開く。「当たり前じゃないか…だれがあんな小娘と。しかし、それなりには楽しませてはもらったがな…」 突然、全裸になる慶子。「抱いて…昔のようにわたしを抱きしめて…」。兵頭がその気になった時、慶子の身体から煙が吹き出した。慶子は黒い涙を流しながら兵頭に抱きつく。「あなたは、わたしの蜘蛛の巣にとらわれた蝶…のこるは死だけ…」。その瞬間、慶子の顔がズルリと溶け落ちる。「何度実権を繰り返してもだめだった…興奮状態が続くと、そのエネルギーのためお嬢様の身体は高温を発し皮膚が溶けて忌まわしい姿になりなさる。だから皮膚のつくりを変えたのです。強い酸性で溶けるとゼリー状の硫酸になるようにね…」伊郷瑠の説明的なセリフを聞きながら兵頭は溶け死んだ。慶子は脳を機械の身体に移植したロボットだったのだ! 彼女と同様に機械体の愛犬ジェイソン、協力者・伊郷瑠と共に復讐者Kの闘いは続く…。 とまあ、そんな第1話です(情報量が多いな)。 毎回毎回半裸(全裸)になり、さらには全身の肌が剥がれて『すっぽんぽん』になるトコロはヒロインの鏡です。女のコの顔や身体がドロドロに溶ける描写は、当時の私にはなかなかショックでした。しかし、今読み返すと、あんましリアルではなかったです。 ストーリーの方は組織「薔薇十字団(ローゼン・クロイツ)」の送り出す「人間兵器(ウエポノイド)」との闘いに流れていきます。まあウエポノイドと言っても「コマンダー0」のそれとは違い、遺伝子操作で作った「タコ男」とか「ムササビ男」とか、そういうバイオチックなのばかりです。決して「電磁ブレイカー」や「サンダーボルトホイッパー」なんてモンは出てきません。あと打ち切り間際に機械体の男が仲間になりますが、ヤローのことなんざどうでもいいので割愛です。 このまんがもご多分に漏れず、当時の子供がマネした作品のひとつです。え、してない? 私はしてましたよ。道ばたに落ちているヒモを拾っては「硫酸鞭!」とか叫んで友人をピシピシピシピシ鞭打ったモンです。これ以上書くとまた長くなってしまうので今月はここまでですおわり。 |